あった!あった!あった!角打ちのお店 富士市原田「林酒店」
平成26年2月7日(金)
このお店を知ったのは、某テレビ番組でのこと。
大分以前のことでしたが、なかなか行けるチャンスがなく、
半年以上も懸案店となっていました。
そしてこの日、毘沙門天大祭へいく道すがら、初の入店となったのです。
妻は所要で夕方に合流予定。
ひとり気ままに、吉原駅から岳南電車にて、岳南原田駅へ移動します。
ここから歩いて、7,8分。
静岡県の少なくとも東部・伊豆方面では絶滅してしまったのではないかと思っていた、
角打ちの出来る店「林酒店」はあるのでした!!
ね、いい感じの佇まいでしょ。
早速入店しましょうね。時刻は12時15分ころ。
引き戸を開けるとそこには勿論、昭和な空気がありますです。
店内奥より入口をのぞむ
「こんにちは」
奥からご主人が出てこられます。
「あの~、ここではお店で呑めますか」
「ええ、この奥でどうぞ・・・」
なにげに案内されつつ店の奥へ。
そこには大木を輪切りにした、天然木のテーブルが2つと椅子があります。
売り場との境は簡単な仕切りがありますが、店内で呑むスタイルです。
できれば立ち呑みが、まさになんでしょうが、しかしながら十分な雰囲気です。
お酒は冷蔵庫(リーチン)からビール、棚からはお酒や焼酎を自由に取ります。
つまみも乾き物や缶詰類を好みで選び、勘定は最後にまとめてでいいそうです。
このスタイルがいいですね♪
小生はロング缶と、ぱっと目についた「もつカレー」の缶詰を選びます。
缶詰のもつカレーは初めてですね。
しかも壁際にあるストーブで暖めもOK!
ほどなく奥から奥さんが手作りという沢庵を持ってきてくれます。
素朴な味わいと気遣いがうれしいです♪
ご主人はお話好きらしく、いろいろ聞かせてくれました。
三島同様水の町であること。
「まちの駅」というシステムの話。
沼津・三島まで続く「根方街道」の話。
そして「根方づくし」という歌い継がれる歌があること。
またこのお店は別名「ギター酒屋」と言われるように、ご主人はギターや草笛が得意だとか。
さらに竹細工や、わら細工もなさるそうで、店内に飾られたバッタや、
お店の前の側溝には水車なんかもあります。
このあたりは水の町であることを意識してのことですね。
側溝とはいえ、きれいな水が流れていました。
帰り間際、他に角打ち店はこのあたりにはないのか聞いてみると、
吉原駅の南側にも1軒あるそうです!
おお!これはまたまた大きな収穫ですね。詳しい場所をお聞きしましたよ。
缶ビールを2本、缶詰、沢庵をいただき、心地よくお店を後にしました。
その後軽く付近を散策して、岳南電車で吉原駅へ戻ります。
早速先ほど伺ったお店を目指しましょうね。
吉原駅南口から少し東へ歩き、右折すると道は急な坂道となります。
登り切りほどなく歩くと、目指すお店の看板が見えてきました。
「米岩酒店」
はやる気持ちを抑えて早速入店。奥さんが出て来られました。
「あの、お店でも呑めると聞いてきたんですが・・・」
しかし、その後の言葉にがっくし・・・
「ごめんなさい。もうやめちゃったんですよぉ」
がーん!なんということだ!!
その痕跡とも思えるテーブルが確かに残ってましたが、
今は昔のことになっていました、とさ。
林さんから聞いてきたことも告げると、申し訳なさそうにされていましたが、
誠に残念でした。
せっかくなので、カップ酒を1本だけ購入して、お店を後にしました。
かつてやっていたというお店は三島でも何軒か確認しましたが、
それ同様に皆さんやめてしまうのですね。
理由は聞きませんでしたが、保健所がらみかな?なんて思いますが、
どうなんでしょう??
全然違う理由かもしれませんが。
やがて妻とも合流して、毘沙門さんで今年のダルマを購入し、
新蒲原「岩科酒場」にて旧正月を祝い、恒例の行事を無事終了しました。
ここのコの字カウンターも最高です。
しかし、林酒店さんは末永く角打ちを続けてほしいですね。
絶対また機会を作って、伺いたいと思っています。
角打ちよ、永遠なれ・・・!
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