野菊
平成18年3月13日(月)
鎌倉の御成通りにある銭湯「滝の湯」が今月いっぱいで廃業となる。
3,4年まえから何度か廃業の話があったようだが、利用者の熱い思いと地主さん
との話し合いで延期されていた。
しかしとうとう借地権も切れて、この3月で廃業となるそうだ。
今日は2度目の訪問となる。
建物は昔のままの銭湯も多いが、各所に手を入れていて扉とかはアルミサッシ
なんてことになる。しかし滝の湯は全てが木の引き戸で、昔のままのようだ。
天井からは裸電球がぶらさがり、トイレは完璧なぼっとん式!
こんな銭湯がなくなってしまうのはなんとも惜しい。
湯船のお湯は勿論熱めだ!それでもなんとか体を慣らして、出たり入ったりと滝の湯をゆっくり楽しんだ。
さて滝の湯をでて、目の前の「高崎屋」という酒屋さんで角打ち。風呂上りのビールで喉をうるおす。
その後「長兵衛」という居酒屋さんへ。ここは太田和彦氏の尋ねたお店らしいが、
ちと上品すぎて小生には居ずらかった・・・。
早々に退散して、もう一軒「野菊」というお店へ行ってみた。ここも太田氏が尋ねているようだ。
おばあさんが2人でやっている。基本的には食事どころなのかな?
呑みながら食事をしている4人家族と、30年通っているというおじいさんがいらっしゃった。
カウンターにすわりビールをいただく。壁のメニューをみてみるとひときわ目立ったのが
厚焼き玉子焼き。すかさず注文すると、ちょうど4人家族の方が注文していたそれが
焼きあがったところだった。おお、でかい!おばさんが(ひとりでは)これじゃ多いでしょうから
もうすこし小さくやきますね。とこの気遣いが嬉しいですね。
(通常はたまご6コを使うそうだ)
「うちははじめて?」
「ええ、そうです。」
「すぐに玉子焼きを頼んだから・・・」
「いやぁ、真っ先に目がいきましたよ。」
どうやらこれは大正解のようだ。これ頼んでごはんを3杯も食べるかたもいるそうな。
作り方も変わっていて、中華なべに一気に卵液を流し込み、かき混ぜたあと上手に折りたたんでいく。
へらで角を立たせながら、四角に焼き上げる。丸いなべ底でなんでこんなにも四角く作れるのだろう?
この技術学びたい(笑)
卵にはなにも混ぜていないということだが、ふんわりしていて何もつけないで食べてみると
なんともやさしい食感だった。好みでしょうゆをまわしていただくが、まったく美味しかった♪
30年通っているおじいさんの笑顔も愛らしく、おばちゃん2人もいい顔をしていて
またふらふらっとやってきてしまいそう。
玉子焼き550円、ビール550円?、焼酎お湯割り500円各1つづつで
会計は1500円でした。卵焼きは小さく作ったので、100円引きかな?
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