2005/12/17

沖鶴探訪紀

平成17年12月14日

鶴見で、とある仕事を終えたらちょうど午後の2時。よし、久々に沖鶴へ行ってみよう。
時間はあるので、駅前から歩いてみる。潮鶴橋をわたり左折して潮田公園を右折すると、中村屋酒店があった。角打ちが出来るが、もう少し歩いてみる。塩田交番の交差点を右にはいると間もなく銭湯がある。まだ開店していないので、塩田交番から仲通りへめざすと、また酒屋さんだ!村田屋酒店。ここでも角打ちができる。仲通りには上州屋酒店・・・とここらには角打ちが出来る酒屋さんが点在している。銭湯も多いらしい。
何度か車で来たことのある沖縄物産センターあたりをうろつき、先ほどの風呂屋へ戻るとそろそろ開店時間のようで、そとで待っている地元の方がちらほらと・・・。小生もひと風呂浴びていきましょう。

外観は入母屋造りの昔ながらの銭湯のつくりだが、中は綺麗に改装してある。しかし天上はたかく、昔の雰囲気を残すなかなかよい銭湯だった。
こうして銭湯に来ると、いつも思い出すのは小学校1年生の自分。あのころ、親に連れられよく銭湯へ行ったものだ。帰りにはいつも噴水の様に噴出して循環させている、もう今は見なくなったオレンジジュースの自動販売機の前で、喉が渇いたとねだったものだ。
うん、きょうも喉が渇いたなぁ(笑)仲通りへ向かう途中にあった村田屋酒店で麦ジュースを呑みましょう♪

おじさんたち2人がすでに一杯やっているけど、静かな店内。そろそろ1本呑み終わる頃、奥さんがでてきて「今日は静かだねぇ。こんな村田屋はめずらしいよ。」と笑っている。いつもは賑やかなんでしょう・・・。
冬の日の静かな午後。ストーブの上のヤカンの湯気の音と、規則正しく打つ柱時計の振り子の音でも聞こえてきそうですよ(笑)
さてきょうは1本でご馳走様。お先です。。


仲通りの沖縄物産センターとその隣にあるおきなわ亭の間の路地をはいると、正面が八百屋さん。その手前の左角に手作りのサーターアンダギーを売るお店がある。それ以外にも何かを扱っているが、雑然とした感じで、一見、何屋さんかわからないような店である。那覇の市場周辺の路地裏あたりにありそうな店だ。ちょっとした料理も食べさせてくれるようで、お酒も呑める。先ほどは誰もいなかったが今はおばさんがいたので、呑んだり食べたり出来ますか?と引き戸を開けてみた。今日はてびちくらいしかできないよぉ、と沖縄なまりの返事だ。おばぁと言うには、も少し若い感じの方だ。夕方からは沖縄出身の方が見えて賑やかになるらしい。それまでのしばしの時間、ちょっとお邪魔させてもらおう。
皿にでーんと盛られたてびちはさすがに上手に煮てあり、やわらかくて味加減も絶妙。いつもはないけど今日は貰った冬瓜があったのでと、2切れ添えられている。お酒は泡盛を水割りでいただく。残白の30度。大き目のグラスに泡盛がたっぷり注がれる。
「沖縄のひとね?」(勿論沖縄なまり)
「いえ、沖縄好きなだけです。」
オマケに出してくれた小皿はなんだろう?
「これクーブイリチーですか?」
「いや、これはひじきだよ。なんでクーブイリチーしってるのぉ?」
こうしてうちなーぐちのおばさんと話をしていると、なんだか沖縄へワープしてしまったようだな(笑)
泡盛をおかわりして、しばしいい時間をすごすことが出来た♪

さて、沖鶴ではブラジル料理のお店も何軒かある。先ほどの銭湯の斜め前にあった「ぶ~がる」という店へ行ってみよう。ブラジル料理は沖縄の本部にあるお店へ行って以来だった。
沖縄の方は戦前から、ブラジルへ移民する方が多かった。やがてそのご本人や、二世や三世の方が日本へ帰ってくる場合も多い。ブラジルで覚えたブラジル料理を出すお店が出来、帰国した方々がそれを食べに来る・・・。そんな訳で沖縄とブラジルとは縁があるようだ。
この日も隣の席では顔立ちは日本人だが、言葉は日本語ではなく、多分ポルトガル語?をしゃべる方々がビールを呑んでいた。仕事帰りにここへ立ち寄り、お酒とともにブラジル料理を味わってから帰宅するのだろうか・・・。
お店のご主人は30代なかばくらいの日本人男性だったが、今考えるとブラジル帰りの方なのでしょうかね。

小生は名前は忘れたが、確かさとうきびを原料とするブラジルのお酒に、フレッシュライムを果肉ごと1コ分入ったカクテル様のものをいただく。それに厨房の女性がどんどん作るその日の料理の中から 砂肝をトマト?と煮込んだ様なものと、ハムとチーズを挟んで揚げたパイの様なものをいただいた。砂肝は通常サイズではひとりでは多いので、ハーフサイズにしてくれる気遣いがうれしい。今度は2人で来てみよう。その方がいろいろ料理を楽しめそうだ。
(ちなみに明細を見てみると、CAIPI 、 1/2MOELA、 PASTELとなっていた。CAIPI はCAIPIRINHAを略したものと思われ、これがブラジルのお酒にフレッシュライムを加えたもの。)

帰り際にドアに向かった時、ふっと、行った事もないブラジルの香りをかいだ様な気がした・・・と思ったのは酔ったせいだろうか?


その後バスで鶴見駅へ行き、鶴見線で国道駅へ。ウワサの国道下というお店へ寄ってみた。
ホームから階段を下りていく時、そこはまるで昭和レトロな風景だった。この様な場所は、子供のころの不確かな記憶の断片を探ると、どこかで見たような気もする。
そして肝心のお店も、なかなかDEEPだった(笑)陽気なおやじさん達の笑い声が、いつまでもこだましている。

鶴見ワンダーランド。また来よう!

| | コメント (2) | トラックバック (0)